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庭師に学ぶ。お庭の手入れワークショップ@南伊勢町

前回の記事でご紹介した移住体験住宅。これがオープンすれば、南伊勢町でお試し移住ができるようになる。しかし現状、人が住む状態とは程遠い……。

移住体験住宅の整備を進めるむすび目Co-workingは、三重県桑名市に拠点を置いてさかさま不動産を運営する株式会社On-Coとタッグを組むことを決めました。

 


 

さかさま不動産は借りたい人の想いをPRすることでそれに共感してくれたオーナーさんが物件を紹介してくれる不動産マッチングサービスです。物件を探してる人はプロフィールとやりたいことを記事にして発信し、物件を貸し出したい人は探している人に直接連絡することができます。(さかさま不動産HPより引用)

 


 

大家が物件情報を公開し、借主が条件に合う家を探すという従来のスタイル。それを「さかさま」にして、借主が自分の情報を公開し、大家さんが借主を探す。

なぜ、むすび目Co-workingはさかさま不動産にご協力をお願いしたのか?

前回の記事でお話したように、南伊勢町では空き家バンクを運営していて、町内の空き家情報を公開し、インターネットを通して借主を探しています。

借主を探す側として、空き家を探す人を紹介してくれるさかさま不動産の取り組みはとても有難いもの。都市部に住みながら空き家を探している人は、どんな条件を求めているのか。南伊勢町の魅力を引き出すためにはどうしたら良いか……。

そんなことを教えてもらいながら、都市部で移住を検討している人にとって魅力的な移住体験住宅を作りあげることにしたのです。

・大量の草、大量のゴミ。それが最初の課題でした

 

信じられない程に成長してしまった雑草。

庭作りというと聞こえはいいものの、最初にやらなければならないことは、草刈りとゴミの処分。炎天下の中、草刈機の音が鳴り響きます。

そして、生茂る草の中には大量のゴミが隠れていました……。

メンバー総出でゴミを集め、軽トラに積んでいきます。

「自分たちで汗を流してやるからこそ、愛おしくなるんです」

DIYの極意について、さかさま不動産を手がける水谷武史さんのアドバイスをひたすらに信じて、黙々と(←)作業をするメンバー。

やっと庭の全貌があらわになりました。想像以上に広くて驚きました。これだけの面積があれば、ガーデニングやウッドデッキなど、できることの幅が広がります。縁側のスペースも非常に魅力的です。

みんなで協力した甲斐あって、ここまでの作業は1日で終わりました。さて、ここからが本番。どんな庭にしていくか、さかさま不動産の水谷さんと作戦を練ります。

・DIYワークショップ開催!第1回のテーマは「庭作り」

8月8日の土曜日。第1回ワークショップを開催しました。本来であれば来ていただく予定だった水谷さん。しかしコロナの影響で、当日はオンラインで繋ぐことに。

まず行ったのは、庭木の剪定です。

「切りやすい下の方ばかりを切ってしまいがち。上の方から始めてください」

剪定の基本を教わりながら、初心者による槙(マキ)の剪定体験。

そして有難いことに、途中から町内にあるないぜしぜん村の村長が助っ人に来てくれました。剪定の見本を見学します。

桜の木はそのまま残して、奥の槙の木を剪定しました。全体的にさっぱりした上に、木々の間から海の風景がしっかり見えるようになりました!

・ワークショップ後半戦。庭が一気にオシャレに!

魅力的な庭にするために行ったのは、玄関のアプローチを整えること。材料は、かつて使われていた枕木を再利用しました。


アプローチ…門から玄関までの短い道のり
枕木…鉄道線路の下に横に並べて敷く角柱状の材


この作業にあたってご協力頂いたのが、町内にある森井建設さん。ユンボで表面の土を掻いた後、枕木をトラックから運び出します。

スケールで測り、幅を調整しながら枕木を並べます。

最後に、枕木の間の溝に土を流し込めば完成!作業の工程は簡単ですが、手作業だと途方もなく時間のかかっていたことでしょう。

この後、枕木の両脇に防草シートを貼って、砂利を敷きました。2度と草原に帰さぬよう、今後の管理が楽になるように考えました。

そして完成した庭がこちら!ビフォアの写真と比べてみましょう。

汗水垂らして働いた甲斐あって、想像を超えるほどにオシャレな庭が出来上がりました。もちろんまだ余白があるので、これからお試し移住される方などの意見を聞いてブラッシュアップをしていきたいところ。

次回は内装ワークショップを開催予定。日程が決まり次第、むすび目Co-workingのFacebookで告知を行います。もしご興味のある方がいれば、お気軽にご参加ください。一体どんな移住体験住宅に仕上がるでしょうか。今後の進展に注目です!

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