29歳、初めての転職/三重県熊野市

1人の20代が転職を決意した

仕事も暮らしも充実した毎日を過ごしてほしい。三重県熊野市は2016年に「就職相談員制度」を立ち上げました。制度を活用して、人生初の転職に挑戦した藤田裕紀さん(29)。受け入れ先企業で人事を務める林誠さんに話を聞きました。

期待できる仕事に就きたい

藤田)熊野精工での求人募集は知っていたけど、自分が働くイメージはありませんでした。人から紹介されて、就職相談員の久保さんと事業所見学に行きました。すると、同世代がたくさん働いているし、工場長も気さくで。

林)「工場=こわいオッチャンばかり」と思われていたのかな(笑)。そういう人にこそ、ぜひ、ここで働く人たちに会ってほしい。

工場で出会った、誇らしく働く人たち

藤田)この工場できちんと製品をつくることで、はじめて自動車がちゃんと走ります。だから、エラーが起きると、原因を考えて改善してまた考えて。こんな仕事だとは想像していなかったな。 林)口下手ながら、誇りを持って働く人たちがいます。加えて、「製造、研究、事務、人事」と幅広い仕事があります。

先輩、ときどき生徒

林)実は僕ら、同級生なんです。会社では、一応僕が先輩だけれど、囲碁では立場が逆転(笑)。藤田くんは、囲碁のゲーム性はもちろん、碁盤に広がる世界観を教えてくれます。

藤田)ネット囲碁を通じて、熊野にいながら、三重県内、東京、北海道、アメリカ。世界とつながれるんです。お互いがありとあらゆる手を考えて打った後、455×424mmの碁盤に宇宙が生まれるんですね。

星を並べてみよう

藤田)「盤は空、碁石は星だと思って、並べてごらん」。そうやって、熊野の子どもにも囲碁を教えています。きっかけは、囲碁教室に通いはじめたこと。「先生を探していたんだ。やってみない?」と声をかけられて(笑)。実は僕自身、「人を育てること」がずっとしたかったんです。小さな夢を、ここで実現できているのかな。

この記事は、三重県熊野市にて制作した「就職相談員制度PRポスター・フライヤー」の連動企画です。

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