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奈良で週末を楽しむこと、奈良でやりたいを形にすること。-第1回川西町のはじまるマルシェレポート-

はじまるマルシェの作り方

2020年2月2日、「川西町のはじまるマルシェ」が開催されました。

「住民の“やってみたい”を形にできる場所をつくりたい」という想いから、奈良県川西町が主催。2019年11月に実行委員会が立ち上がりました。

何かを始める時、必要なことが3つあります。「始めたい人」「応援する人」「試せる場所」。

「始めたい人」を募る

1/12には、「川西町のはじまるマルシェセミナー」を開催。講師のグッドネイバーズ(佐村佐栄子さん・丸山なおこさん)とともに、川西町内外から集まった30人が5時間にわたり、話し合いました。

▶︎セミナーレポートは画像をクリックしてくださいね。

会場から聞こえてきたのは、

「地元が川西町なんです。やっぱり自分の町はここ。関わりたいと思っていた時に、マルシェを知ったんです」
「まちを盛り上げたい。できることがあればしたい」
「将来この町でカフェを拓きたい」
「就職を前に、何かやってみたい」

といった声。セミナーを機に、川西町では人が出会い、繋がり、2/2のマルシェに向けて準備を進めてきました。

「応援する人」を募る

はじまるマルシェを盛り上げるのは、出店者だけではありません。

「会場装飾を一緒に考える係」「SNSでイベント当日の様子を発信係」「まちのイラスト係」…色々な役割も、できるだけ募集をしてきました。

かくいうぼくも、ライター志望。「はじまるマルシェの新聞係」にチャレンジしました。

写真・文 奥田健人
23歳、兵庫県明石市在住。やりたいことはあったけれど、「周りの人は応援してくれるだろうか」「そんな簡単にやりたいことなんて実現できるのだろうか」と考えては、なかなか動き出せずにいた2019年8月。「ふるさとワーホリin奈良県川上村」参加を機に、ライターをこころざす。現在は、がむしゃらに写真を撮り、書く毎日です。

それでは、2月2日のレポートを、ぜひご一読ください。

はじまるマルシェ、はじまりました

2020年2月2日、朝7時半。運営スタッフは、「よく晴れそうでよかった」と言葉を交わしながら、川西町文化会館へ集合。この静かな朝からは、カメラのシャッタ―を切り続ける1日は想像もできませんでした。

第1回目のはじまるマルシェに出店したのは、合計30店舗。

川西町で採れた旬の新鮮野菜や米などの農産品が並ぶ「アグリブース」、希望者の「いつか」を実現する「チャレンジブース」、子供たちが販売体験を行う「キッズブース」で構成されました。

「やりたいこと」が形になる瞬間

はじまるマルシェの会場のいたるところで、やりたいことが形になる瞬間が起こりました。

「好き」からはじまったマルシェ初出店

すでに実店舗を構えるプロも、今回が初出店の方も、共通するのは、「好き」という気持ちでした。

「ハーバリウムの360度どこから見てもきれいなところが好き」
「私が大好きな裁縫をみんなにも身近に感じてほしい」
「コーヒーが好き。会社勤めを経て、独立したんです」

「好き」は人に伝わります。その想いに共感して集った運営スタッフは、「ただただ、好き」という気持ちを一番に後押ししてくれるように思いました。

「よし、やってみよう」と思うとき(Ryo by JHA)

川西町在住のRyo by JHAもマルシェ初出店でした。この日に向けて川西町の特産物・貝ボタンを使ったハーバリウムペンを用意しました。

きっかけは、実行委員会からの「川西町の貝ボタンを使ってみては?」という提案でした。Ryoさんは、「やってみよう!」とすぐに行動。川西町で貝ボタンを生産する大正3年創業の株式会社トモイさんに電話をして、とんとん拍子で貝ボタンを使ったハーバリウムペンが実現しました。

人からのアドバイスをもらったら、まず始めてみる。すると仲間ができて、夢が形になる。「よし!やってみよう」と始めることが、やりたいことを実現するヒントなのだと学びました。

おそろいのエプロン(寧楽兄弟社 風の家工房)

天理市からご夫婦で出店した「寧楽兄弟社 風の家工房」

2人は、今日のために作ったおそろいのエプロンを披露してくれました。このエプロンが誕生したきっかけは、はじまるマルシェセミナーへの参加でした。周囲の参加者から「やってみたら?」と勧められたのだそう。

最初は少し照れていた2人も、マルシェがはじまると自慢の革製品の魅力をPR。お客さんからの反応も上々でした。

また、現在「筆削りから始まる小さな小刀」布都鍛刀場さんとのコラボ企画も進行中だそうで、「今、いろんなことが始まっていてすごくワクワクしている」と話してくれました。

初めてだから緊張する

川西町のこどもフリマでは、小学生たちがはじめての販売を経験しました。

「初めてだから緊張する」と言いながらも、訪れたお客さんに「こどもの服売ってます!」「今なら50円引きです!」「おすすめ商品は、5歳の時使ってた楽器のおもちゃです」と元気よく呼び込みをしていました。

「試せる場所」をつくる

実は、大人のみなさんも初出店は緊張の連続でした。どきどきしながらも、やってみるからこそ、前に進めるもの。第2回目のはじまるマルシェでは、出店者がさらにパワーアップした姿を見せてくれそうです。

第2回のはじまるマルシェは、3月14日

ところで、奈良県川西町ってご存知でしたか?

ぼくは、祖父母が田原本町在住ということもあり、もちろん知っていたんですが、奈良市民に聞くと「んー、天理へ行く途中に通るところ?」と言われることがありました。

貝ボタンの生産量が日本一だったり、この町でしかつくれない野菜「結崎ネブカ」があったり、

春には桜並木が京奈和自動車道から眺められたり。件数は多くないけれど、飲食店も粒ぞろい。

※「川西町のはじまるマルシェ」は3/14に開催予定でしたが、新型コロナウイルスに伴い、延期となりました。実施が決まり次第ご連絡差し上げます。どうぞ、心待ちになさってください!

ふだんの通過点を目的地にしてみませんか?いいところ、たくさんあります。こんな素敵なマルシェをやっている川西町をもっと知ってもらえたらうれしいです!初めての川西町を、はじまるマルシェでぜひ。気軽に、遊びに来てください。

▶︎出店者情報、ホームページで発信中です!画像をクリックしてください。

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