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熊野本宮にてゲストハウスOmoyaを継ぐ/熊野出会いの里

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熊野本宮大社からは車で15分ほど。山道を抜けたところに現れる「母屋」と「長屋」。名前の通り、6室からなる長屋。そして一棟丸貸しの母屋。

この熊野本宮ゲストハウスOmoyaを継ぎませんか。

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継ぐ人を募集する根本には、「人は土地を所有できない」という人間と土地への考えかたがある。

「人は、自分の生きている間だけ、責任もって自分がもっと活かす。管理者なんだよ」

そう話すのは、本宮町へ越して18年になる麻野吉男さん。東京大学卒業後、30歳で農業をはじめて43年になる。

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現在73歳。今回、ここを人に継いでほしいと考えている。

「ここのいい場所を与えるから、ちゃんと人のために『いかせよ』って託されたわけ。自分がだんだん動けなくなってきたら、託す人が必要になる。土地は、預かりもんやからね。これだけの場所というのは、なかなかありません」

いなかでゲストハウス、なんて悠々自適な暮らしを連想する人も多いかもしれない。けれど、麻野さんはこう返す。

「人の接客は、片手間でできるものじゃないと思う」

そもそも、麻野さんはどうしてゲストハウスOmoyaをはじめたのか。

著書「熊野の百姓地球を耕す」を開くと、大阪河内で農業を営んできた時代から、人を受け入れてきたことが描かれている。Omoyaが、その延長線上にあることは「熊野出会いの里」という言葉に表される。

「人に興味がある。ものとか、お金よりも。人が趣味、人のいることが遊びだった。自分がしなかったものの見方をするのが面白い。けんかもするし、大変さもありつつ。人に学ばせてもらってきたんです」。

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Omoyaの夜。麻野さんの話を聞いて、寝床へと向かった。街灯一つない夜道は、あたたかく感じられた。

気になった人は、一度問い合わせを。宿泊をすすめます。

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(写真と文:大越元)