和歌山県で有機農家になる/安田裕志さん/和歌山色川

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和歌山県の色川地区で、農業を営む36歳の安田さん。一緒にはたらく人を募集している。

大阪の出身。色川へきて5年になる。有機農法で「しょうが」と「オクラ」をつくっている。

募集するのは大きく2種類。期間限定のアルバイトと、フルタイムで働き、ゆくゆくは農家を目指す人。

アルバイトについては、オクラが収穫をむかえる6月中旬から8月ごろにかけて、収穫や手入れを手伝う人を募っている。

「この時期は、毎年ひとりでは手が回らなくて。だから人が来てくれたら助かります。移住先を考えている人はもちろん、すこし環境を変えてみたいという人も。まずはきがるにどうぞ」

また、フルタイムで働く人も募集する。

<色川のこと>
色川地区は、和歌山県のほぼ南端にある。那智勝浦の港から車で30分、山を進んだところにある。面積のほぼ100%が森林。山と山のあいだに、ちょこんと腰かけるように家々が並ぶ。
[map addr=”和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大野 和歌山県東牟婁郡那智勝浦町大字大野2730−1″ width=”600px” height=”400px” zoom=”9″]色川中学校[/map]

色川には、移住者が多い。40年前から、160人ほどが集まってきた。いまでは360人の約45%をになうように。出身は長崎、大阪、奈良、静岡、東京… さまざま。すでに多くのひとが移り住んでいるので、外から来た人がなじみやすい土地だと思う。

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ちなみに仕事はさまざま。町役場や病院、保育所、介護など勤めに出る人。お茶、卵、米、野菜をつくり、農業をなりわいにする人。炭焼き職人や、製塩職人。行政と連携して、移住相談の窓口を担う人もいる。

<安田さんのこと>
「高校行くつもりがなくて。中学卒業して、鳶職とか現場の仕事を転々としてきて。仕事が楽しいという感じは一つもなくて。お金を稼ぐためにどうするか。日当のいいのを探しているという感じ。で、26くらいのときほんとにつまらんなと思って。自分のしたいこと考えて。小学校の文集見返したりして。そういえば… じいちゃんとこで畑手伝ったのが楽しかったんだよ。あ、好きなことやろな。農業してみたいな」

安田さんはその後、高知県の農業法人、大阪の農家レストランを経て、色川へとやってきた。

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色川に暮らすひとは、多くが大なり小なり田畑を営んでいる。なかでも、安田さんは数少ない専業農家の一人です。

<仕事のこと>
「一番大切にしているのは見栄えよく、味もおいしい有機。除草剤を撒くかわりに、一本一本雑草を抜いて。手間はかかります。けれど、最終的にいいものをつくりたい。『どうやってこんな野菜がつくれるの?』というところに妙があるというか」

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わたしも2日間、手伝ってみました。1日はオクラの草取り。もう1日は、しょうがの畑づくり。教えるのがうまい人だと思う。作業へ入る前に、一つひとつ言葉で説明が入ります。

<これからのこと>
「ゆくゆくは法人化して、雇用をうみたいんです。というのも、残ってる若い人がほんまにおらんくて。理由の一つは、仕事が限られていることだと思う。山仕事や農業。そうした力仕事に向かん人は、自分の活かしかたを見つけ出しづらいんかな。『農業にはあまり向かないけれど、加工はできます』『企画を考えるの好きなんです』。そういう人が楽しく働ける場所をつくりたい。観光農園を考えたこともあるんですよ。ツアーする人、動物好きな人、プランを提案する人。調整作業する人、営業する人、事務する人。色々な人がはたらき、暮らしていけるでしょう」

<一緒に働く人へ>
一日の流れはどんな感じでしょうか。

「8時に集合して、15分ぐらいミーティング。その後はぼくと畑に出る日もあれば、別々に行動することも。12時から1時で昼休みとって。体力もつかうので、休憩は2時間おきに入れます。1日で合計8時間、サービス残業はやりたくないや」

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仕事を通して、土地になじんでいくことにもなると思う。

「無理強いはしないけれど、地域の人とも関わりたい人は、ぜひ。地区で獣害対策のネット張りがあるから行こうか。今日は早めに切り上げて、盆踊りに行こうか。ちゃんとあいさつができる人やったらいいと思うんです」

畑に出ていると、ご近所さんが声をかけてきたり、道ばたで立ち話をすることもある。

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働きかたもさまざま考えられる。

期間限定のアルバイトで働くひとについては、たとえば週3日働いて、残りは創作活動や起業移住の準備など、自分のやりたいことに打ち込む。そういう人もまずは相談したいとのこと。

また、安田さんがフルタイムで働く人については、こう考えている。

「将来的には『雇う-雇われる』ではなく、対等の関係でやっていきたいんです。これから来る人が観光農園をはじめたり、産品開発をしたり、営業したり。あるいは独立して自分の畑を持ち、一緒に産地づくりをしてみたり」

最後に安田さんから。

「いきなり、ゼロから農業をはじめるってなかなかハードルが高いかもしれません。技術を身につける、土地を手に入れる、道具を揃える、土地の特性を知る、家を住めるようにする… やることがほんとうにたくさんあるから。土台をつくる場がひつようだと思うんです。20代前半であれば学校に行くことも一案。一度社会に出た人であれば、農家で働きつつ準備をすすめるのも一つだと思います。」

すこし環境を変えてみたい人も、農業をなりわいにしたい人も。まずは、第一歩。きがるに連絡をしてみてください。

<こんな人に>
移住先を考えている/農業をやりたいけれど、きっかけがなかった/会社をやめて環境を変えたい/創作活動に打ちこみたい/からだを動かしたい/オフラインで暮らしたい/音のないところへ行きたい

 

<生活について>

 ・住まい 期間によります。短期のアルバイトであれば、隣の集落にある籠(かご)ふるさと塾へ。家賃は月あたり1.5万円。あるいは、集落内の空き家に住むことも。
・食料 地区内ではよろず屋さんと丸本商店さんの移動販売車。最寄りのスーパーは車/バスで30分ほど(バスあり)。日々の野菜・米は、地区の農家さんから分けてもらうこともあると思います。
 ・移動手段 自転車があれば生活は快適。車のある人はぜひ。わたしは一月ほど、歩きで生活しました。
・通信   携帯:docomoはたいてい電波が入る。softbankもまぁまぁ。auは圏外が多い。
インターネット:wimax、emobileなどのポケットwifiはつながらない。固定回線をひく、スマホのテザリング、地区内でネットをお借りすることもあると思います。

<募集要項>

募集職種 農業
雇用形態 ①業務委託(法人化した後は社員を検討)②アルバイト
 給与 ①日給月給15万円②日給6,000円
仕事内容 オクラ・しょうが畑の仕事全般(収穫、手入れ)
 勤務地 和歌山県色川
 勤務時間 8:00~17:00(12:00~13:00 休憩)
 休暇 月6日。夏期、年末年始などは別途相談しましょう
 応募資格 農業の経験は問いません
募集期間 随時
募集人数 一人から
応募の流れ  下記より問い合わせ・応募

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