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三重県の港町に、未来へのベースキャンプをつくる起業家募集/尾鷲市早田町地域おこし協力隊

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尾鷲市早田(はいだ)町。人口134人の小さな浦に、2016年2月1日、埼玉から一人の女性が越してきた。

彼女の名前は、青田京子さん。

海なし県埼玉の出身。大学の司書、業界団体事務として働いてきた。今、彼女は合同会社き・よ・りのメンバーとして、活動をしている。その仕事は幅広い。毎朝漁師たちが水揚げした魚を買いつけ。日本全国の食卓へお届け。また移動販売車に乗って魚を売り、日本各地で魚のさばき会をひらき、会社の決算書を作成し… 話を聞いていると「八面六臂」。そんな言葉が浮かんできます。

「厚生年金、有給休暇。たくさん守られている会社を1回飛び出して、素の自分に会いにきた」。と話す京子さん。毎日あわただしく働きつつも、「今日はどんな魚があがるんだろう」と、毎朝どきどきワクワクしていると話す。

仲間を募集している彼女に、話を聞いた。

<2016年に、尾鷲へ>

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はじめて尾鷲に降り立ったときに、この場所って「生きる」がテーマなんだと思ったんです。1000年を見すえて生きる林業家。対照的に、瞬間を生きる漁師。命のやりとりをしている。魚が営みの中心にある漁師町のみなさんは、一つひとつ判断が早い。「海が荒れたら今日は休み」。優柔不断だし、海なし県に育ったわたしには、どれも知らなかった世界。魚を捌いたのもはじめて。いざやってみたら面白かったんです。

そうやってご縁ができていって。「ちょっとそっちへ行ってみたいな」と思っていたときに、地域おこし協力隊を知ったんです。チャレンジする上で、知っている人がいる場所は大きかった。でね、みんな楽しそうだったんだよ。

<今、き・よ・り>

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今わたしが活動をしている合同会社き・よ・りは、一言でいうと「早田町のみらいベースキャンプ」。早田町は、漁の町。この町のみらいを考えて地元の人たちが動きだしたんですね。

4週間住込の早田漁師塾をはじめて、この数年間で10人の漁師が集まってきました。現在は、大敷(おおしき)と呼ばれる定置網船に乗る20人のうち、半数が県外からの移住者です。みなさん優しいんです。朝、市場へ行くと「今日は何買うんだー」とか、仕入れた魚が重くてえっちらおっちら運んでいたら、何も言わず運んでくれたり。

次に、子どもたちがUターンできる場所をつくろう。そのためには、女性の雇用の場、滞在のためのゲストハウス、休止中のひもの工場もあるんですけどねー。色々な機能が必要になる。先代の地域おこし協力隊である石田元気くんが、合同会社き・よ・りを立ち上げました。現在の事業の柱は「うみまかせ」「移動販売」「さばき会」です。

「き・よ・りは魚屋さんなの?」とよく聞かれるんですけど。この町を出ていった子どもたちが帰ってこれるハブをつくる仕事です。まずはじめられる鮮魚から、活動をはじめている段階です。

いいんじゃないですか?自分の生きかたを自分で決めて

でもね、わたしはベンチャーで働くつもりも、移住するつもりもなかったんです。

ある人に言われました。「素の自分に会いに行くんだね」って。2015年にはじめて地域イノベーター留学というプログラムで尾鷲を訪れて。きっかけは「わたしのとりえって何だろ?」。それまで、事務職や大学の司書をしてきて。

過去には「終身雇用の時代」もあったけれど、いいんじゃないですか?誰と、どこで、どう。自分の生きかたを自分で決めて。

<飛び出てみる>

企業にしても、家庭にしても、しがみつかないといけない時代ではないし。逃げるんじゃなくて、一度離れてみる。協力隊は、その一つの行き先なのかなと思います。きっかけはネガティブでもポジティブでも、いいと思う。まずは来てくれたら。環境を変えて分かることもあります。

東京で企業に勤めて働くということは、厚生年金とか、有休とか、毎朝会社に行ったら仕事があるとか。すごい守られていることなんだと、すごい思った。

<今日、どんな魚が揚がるんだろう>

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「今日、どんな魚が揚がるんだろう」。市場が休みになる土曜以外は、毎朝どきどきわくわくしてるんです。でも3年前は、「魚をさばいて何が楽しいんだろう?」と思っていた。埼玉県には新鮮な魚はめったにないし、生魚ってくさそうだし、サバは味噌煮で食べるものだと思っていたし。でも、やってみたら面白くって!

同時に、東京にいながら、「満員電車いやだな」と思いながら通勤電車に揺られていたのも自分。埼玉県に住んでいた頃は、毎日こんなに海の近くで生活するなんて考えられなかった。

<決算報告書をつくるとは思わなかった>

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この間、どうにかこうにか決算書を仕上げたんですよ。税務署の方とか、経理に詳しい方に泣きつきながら(笑)。今季はねー。経理的にはなかなか厳しかったんです。移動販売車を購入したので、その分の減価償却を計上したことが大きい。今、わたしの給与は地域おこし協力隊の活動費から、毎月20万円支給されているからよいけれど。まだ、き・よ・りで正社員を雇う力はないんです。20万円稼ぐってね、すごいことですよ(笑)?そのためには、どうしたらいいか。今後は、魚をまるごとお届けする「うみまかせ」便に力を入れていきたいです。

個人のお宅でも、企業さんでも、新規のお問い合わせ歓迎しています。

もしも自分が、民間でベンチャーを起業したら、ゆっくり考え、のんびり手を動かす時間はなかなか持てない。だから、協力隊のこの時間は、実家から離れて、1回一人暮らししてみるような感覚なのかも。一年先のこともわからないけれど、わからなくていいし、必ずどこかへつながる。そう思っています。

<仲間を募集しています>

それから、やっぱり仲間に来てほしくて。もともとき・よ・りの事業は、「うみまかせ」「移動販売」「さばき会」の三本柱が連動することで、動きだすモデルなんです。移動販売やさばき会は広告塔。その活動を通して、「き・よ・り面白いな」と思い、うみまかせをご注文いただく。

これ、話してもいいのかな?早田以外で、魚を食べる気があまりしないんです。いつも沖に出ると「あ、すごいな」って。奥まで見えるような透明度の海。そこに恵みがある。周りにも、港町はたくさんあるんですけどね。外食で魚を食べることがほんとうになくなった。やっぱりここで食べる魚が一番。舌が肥えちゃった(笑)。

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    上記の内容にて送信いたします。

    12/2,3には、彼らを訪ねるツアーが行われました。こちらのレポートも公開します。参加できなかった方も、ぜひ。

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    <募集要項>

    合同会社き・よ・り
    募集職種 尾鷲市地域おこし協力隊
    給与 月額208,000円 別途年額150万円の活動費
    仕事内容 「空き家バンクの運営」「移住体験住宅みやかの運営」「仕事バンクの運営」「移住情報の発信」を基本業務としつつ、自身で新たなプロジェクトを始める方も歓迎です
    勤務地 尾鷲市朝日町
    勤務時間 9:00〜18:00(休憩12:00〜13:00)
    休日休暇 勤務日数は月20日以上です
    応募資格 経験、学歴問いません
    採用予定人数 最大2名
    応募資格 都市地域に生活の拠点があり、尾鷲に移住し住民票を移動できる方/普通自動車免許を取得している方 /一般的なパソコン操作ができる方
    応募の流れ まずは下記よりご応募・問合せください

    書類選考

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    ・書類選考〆切は12/28(木)とさせていただきます

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