海辺の商店街にアトリエ作ろ。3/14「アートの裏路地ツアー」参加者募集

募集概要

募集人数  15名程度
日時    2020年3月14日(土)13:00-20:00
スケジュール 13:00-16:00ツアー/16:00-17:30意見交換会/17:30-20:00交流会
対象  地域と協同するアーティスト活動、空き家リノベーション等で協力できる方

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イントロ

鳥羽なかまちでは、町中で創作活動や作品展示を行い、ともに町を盛り上げてくれるアーティストを歓迎しています。興味のある方に向けた「アートの裏路地ツアー」が、3月14日に開催決定!地元住民でつくる合同会社NAKAMACHIのメンバーや、鳥羽暮らし3年目の佐藤創さん(地域おこし協力隊)が一緒に鳥羽なかまちを歩き、活動をサポートします。

鳥羽なかまちとは?

近鉄中ノ郷駅から赤崎神社までの約1.1kmに及ぶエリアです。住民自ら「鳥羽なかまち」と名付けました。昭和の時代には数多くの商店が軒を連ね、「鳥羽の台所」と呼ばれましたが、現在は空き物件が増え、人通りもまばらです。地元の住民や経営者らが合同会社NAKAMACHIを発足。鳥羽なかまちマーケットの開催やセルフリノベーションにより「ギャザリングスペースKUBOKURI」を立ち上げて個人事業主を誘致。住民自ら活動を展開する地域です。

今回は、合同会社NAKAMACHIの濱口和美さん、地域おこし協力隊の佐藤創さんと鳥羽なかまち歩きます。

プロフィール

佐藤創
東京出身で京都の美術大学を卒業。2016年に鳥羽なかまちに移住。地域おこし協力隊として町のPRに貢献しつつ、映像作家として独立を目指している。
濱口和美
鳥羽市出身。名古屋で会社勤めの後、早期退職して実家の母が営む豆腐店を手伝う。合同会社NAKAMACHI代表として、生まれ育った鳥羽なかまちを盛り上げている。

糀屋

最初にやって来たのは、4代続く豆腐店・糀屋。暮らしを変える豆腐店として紹介しました。中之郷駅から徒歩2分。地元の人や観光客が行き交う交差点に面した、鳥羽なかまちの玄関です。

現在は、店主の濱口さゑ子さんが豆腐を週2日つくっています。また、店内のカフェスペースでは、観光客も気軽に豆乳ソフトを食べられます。

糀屋の店先を飾るのは、大きなツバキの切り絵。

こちらは、2017年に女子美術大学とともに実施した「鳥羽ストーリーズ・アートプロジェクト」で生まれた作品。

店内にいた娘の和美さんは、こう話します。

「お店ってきれいに飾らないと人が来ないですよね。和紙のツバキを貼ってもらっただけで、つまらなかったガラス戸が変わりました」
さゑ子さんも気に入ったみたいで、プロジェクトが終わっても取り外さずにおいています。それを見た2軒となりのお肉屋さんが、「すてきね、うちにも作ってよ」と、同じアーティストに依頼した後日談も聞きました。

和美さんは、「裏手の金胎寺(こんたいじ)も訪ねてみては?」とのこと。

金胎寺

昭和には住居兼店舗が建ち並んだこの通りも、現在は空き地や住居として建て直した家が目立ちます。

そうした時代の変化にあっても、変わらない風景をとどめているのが金胎寺です。

井戸場から石段を登り、金胎寺へ。

境内からまちなみを一望すると、鳥羽市の歩みがよくわかります。観光客を迎える遊覧船が停泊した港、眺望の良いリゾート地である安楽島のホテル。そうした中に、鳥羽なかまちの瓦屋根の町並みが連なっています。

金胎寺へきたら是非訪ねて欲しいのが「四国八十八ヵ所霊場」。こちらは、江戸時代に四国から漂着した漁師の教えで作ったと伝わるもので、地元の奉賛会が管理しています。山の斜面にところ狭しと鎮座する48のほこらは圧巻。観光客はめったに訪れない、神秘のスポットです。

町中へ戻ります。

アワヘイの貸し蔵・明治蔵

この明治蔵をはじめ、町中にはいくつかの土蔵があります。

「骨組みはもとのままで、床や壁がきれいに張り直されているので、このままでもすぐに展示場として使えそう」と佐藤さん。

大庄屋かどや

次に訪れたのは国登録有形文化財である大庄屋かどや。合同会社NAKAMACHIの活動がここから始まった鳥羽なかまちの観光拠点でもあります。この空間は、2階をギャラリーとして利用が可能。また、1階では音楽ライブも行われています。ガラス戸から中庭を臨めるモダンな和室で、音を用いたインスタレーションなんてどうでしょう?

藤之郷公園跡地

かどやを過ぎて線路沿いの路地へ入ると、不思議な空間が現れました。

近所の方にたずねると、かつては、暗きょの上にブランコやすべり台の遊具が置かれていたそうです。となりは八百屋さんですが、以前は魚屋さんもあり、お母さんと一緒に買い物にきた子どもの遊び場だったとか。

「この支柱があるから、遊び場だったと認識できるんですよね。この支柱に非常に価値を感じます」と佐藤さん。

なお、この周辺の町民は伝統の「天狗と獅子の舞」を継承していて、春祭りでは一帯が会場となります。佐藤さんは移住翌年から「天狗」の踊り手を担い、春祭りに出演しています。

さて、続いて案内された場所は?

アートな裏路地

路地の行き止まりに建つ古い民家群が現れました。

「こんな隠れ家みたいな場所が楽しいんです」

西念寺

なかまちには、鳥羽藩主の菩提寺があります。門前道を抜けて西念寺へ。筧佳人住職が出迎えてくれました。

合同会社NAKAMACHIのメンバーでもある筧住職。

去年、一昨年の秋の鳥羽なかまちマーケットでは、この境内に佐藤さんが制作した「竹灯り」が並び多くの人が訪れました。

この棒は一体、なんのため?

「法要の際に用いる5色の旗を掛けるものです」と、筧住職。「ここに絵を飾っても面白そうですね」と佐藤さん。

本堂の中も案内していただくと、きらびやかな天蓋、優雅に舞う天女の絵が飾られています。

この西念寺の石垣に、佐藤さんのおすすめポイントがあるといいます。石垣から飛び出す2つの石。地元の人からは「ひじ掛け石」「ひざ掛け石」と呼ばれているそうです。

松井酒店

さらにもう少し進むと、松井酒店。商品棚に目を奪われてしまいました。

「なかみち」と描かれた鳥羽なかまちのオリジナルラベルが、焼酎や日本酒など様々なお酒の瓶に貼られています。実はこれも「鳥羽ストーリーズ・アートプロジェクト」の作品。店主の松井保明さんは、「店の前の道路がクランクになっているから、自動車が減速します。だから、ここは目に入りやすいんですよ」と説明してくれました。

確かにここは、一等地の展示スペースですね。

クボクリ会議、アートと空き家リノベーションの協力者を求む

ようやく「ギャザリングルームKUBOKURI」へやってきました。ここは、フリーランスのクリエイターが集い働くコワーキング&シェアオフィス。僕も入居しています。この施設を運営するのが、「アートの裏路地ツアー」を企画する合同会社NAKAMACHI。この日は、ツアーの会議が行われました。

出席者に、できたばかりのチラシが配られました。そこに書かれていたツアーのコンセプトは、「隠絵(かくしえ)」。考案した佐藤さんが、合同会社NAKAMACHIのメンバーに説明をしました。

「一見、ただの風景画だけど、よく見ると別の絵が浮かび上がってくるのが隠し絵。なかまちも一見は何の変哲もない商店街だけど、よく見るとアートの仕事をしている人や、展示スポットになりそうな場所があります」

見慣れた風景に新しい価値を見出すのが、移住者でアーティストでもある佐藤さんの得意技。こんな風に外部からの目を集めて町を捉え直し、刺激や課題の発見につなげるのが今回のツアーの狙いといいます。そして求めているのは、地域と向き合って表現をしてくれるアーティストや、その舞台作りを手伝ってくれる空き家リノベーション協力者。

なかまちで指文字アーティストとして活躍しているプリンクMの遠藤美和さんが言いました。

「アートって正解、不正解がない。どう変化するかはやってみないとわからない。だからといって、それをいつまでも嫌がっていると廃っていく。世の中のデザインも誰かがしないといけないけど、どこかの会社に頼むものじゃない。子供たちに近くで作っているところを見せてあげれば、『できるの? じゃあ自分もこういうことをやれる』って、思ってくれるんじゃないかな」

ほかの合同会社NAKAMACHIメンバーたちもうなずきました。遠藤さんのアトリエでは、ふだんから子どもたちが遊んでいます。

最後に、合同会社NAKAMACHIのメンバーからのメッセージです。

「アーティストを応援したい。なかまちをチャレンジの舞台にしてほしい。気に入った場所をアトリエやギャラリースペースに使っていただけるなら、ぜひ」

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