南伊勢をたべるvol.2王富の「チャーシュー麺、餃子乗せ」
三重県南伊勢町(「南伊勢のむすび目」)と三重県鳥羽市(「Toba chairs」)。海に隣接したまちからの帰り道は、決まって玉城インターチェンジ近くのセブンイレブンで一息ついてから帰ります。でも、どこかおいしいご飯はないのかな…そう思っていたら、田んぼの中にポツンと、とても気になるラーメン屋さんがありました。
その名も「王富」。ワンフーと読むようです。
外したときのショックが大きいので、「google」と「食べログ」で調べると、ともに好評価。
駐車場で車を降りるとマスターと目が合い、「お一人さん?どうぞ!」と愛想のよいあいさつ。
店内に入ると、「釣りの帰りですか?」と店主。南伊勢町からの撮影帰りと告げると、どうやらマスターの出身地だとか。居合わせたお客さんも南伊勢町在住!「南伊勢のむすび目」を見ながら、話が盛り上がりました。
さてさて、注文。お店の外壁にデカデカと書かれており、インターネット上のレビューにも「うまい」「絶品」と褒めちぎられている「チャーシュー麺」を注文。
餃子もおいしそうだったけれど、今回は見送ることに。実はこのあと、うれしい出来事が起きたのです…!
「はい、お待ちどうさま」
やわらかめの麺に、チャーシュー、これはおいしいな!写真を撮りつつ食べていると…
「どうぞ」
えっ?
なんと、ラーメンが来るまで話していた南伊勢町からのお客さんが、餃子を分けてくれたんです。
嬉しすぎる…!
「餃子、一口かじってからスープと一緒に食べてください」。
この餃子がまたおいしいんです。餃子の具といえば大抵はひき肉ですが、王富ではゴロッと角刈り肉が入っているんです。
スープと合わせると、もはや最高。次は必ずチャーシュー麺と餃子を注文しよう。
餃子を分けてくれたお客さんは子どものころから王富へ通っているそう。そして就職した今も、食べにきては、マスターとおしゃべり。こうして、玉城町のソウルフードに出会えたのでした。
身も心も温かくなってお会計。店を出ると、入れ違いでやってきた親子連れの姿。「今日は釣り?」と再びマスターの声が聞こえてきました。「そうなんだ。今日は全然釣れなくて…」
湯気で曇った店内には楽しい声が響くのでした。