果樹畑で自分の時間をつくる-奈良の農家でアルバイトを募集-平井農園/奈良県西吉野町

季節労働、ためしてみませんか。

柿と梨の平井農園で、はたらき手を募集します。

期間は、２種類。梨の摘果（てっか）・袋かけと柿の摘蕾（てきらい：つぼみを間引く）を行う５月から7月。そして柿と梨を収穫・出荷する８月下旬から12月上旬。

８時から17時（１時間の昼休憩/午前・午後に小休憩あり）の仕事で、日給8,000円。通いはもちろんのこと、県外から滞在しての仕事も歓迎です。

＜募集要項＞

＜平井農園を訪ねる＞

紀伊半島の“へそ”・奈良県五條（ごじょう）市は、関西国際空港から１時間ほどに位置する。

五條市の人口は32,000人。その中心市街地であるJR五條駅前に行くと、ひととおりの必需品は揃う。イオンに隣接するバスターミナルから毎日21:15出発のバスに乗れば、片道5,000円ほどで、翌朝には東京へ。

吉野川ぞいに、江戸時代のまちなみが残る五條新町（しんまち）通りを越えて車で10分ほど。

山の斜面を切り拓いた果樹畑につつまれた。

ここは果物のまち、西吉野町。

５月の果物畑には、草刈り機やコンテナを荷台に積んだ軽トラにまじり、軽自動車が並ぶ。日本一の生産を誇る柿をはじめ、梨、モモ、キウイフルーツ、ぶどう、梅、すもも、りんごがつくられる。

間引きや収穫の季節を迎えると、はたらき手が近隣から集まってくる。

＜梨畑に平井久美さんを訪ねる＞

「こんにちは〜！よく来てくれました」と笑顔で迎えてくれたのが、平井久美さん。この日は梨の袋かけを行っていました。これは、親指のつめほどの小さな蕾（つぼみ）を守るための作業。作業の手をとめて、話を聞かせてもらう。

久美さんは大阪生まれ。レコーディングエンジニアを経て、20代で会社の経営者に。大阪と東京に事務所をかまえた時期も。

現在は畑に出つつ、広報にも力を入れる日々。

取材中には、「久美ちゃんと出会わなかったら、今の平井農園はなかったわ」という平井満男さんの声も。畑一筋の満男さんと、平井農園のファンを着実に増やしてきた久美さん。まさに二人三脚といったふう。

-季節労働のこと、聞かせてください。

西吉野って柿を中心に、果樹農家がたくさんあるねんね。間引きや収穫のいそがしい時期に手伝いに来てもらうんです。だいたい、各農家さんについた人がおるんですよ。

60代以上の人も増えてくる中で、これからの果樹園の活かし方を考えてみたくなった。きっかけは、2013年に横浜から奈良県川上村へ移ってきた早稲田緑（わせだ みどり）ちゃんとの出会い。

「季節労働をとりいれた生きかた、試したい人はいるんじゃないかなぁ」って。

平井農園で人を募集したいのは、５月から7月と８月下旬から12月上旬の計７ヶ月ほど。日給が8,000円です。月に22日働くと月収176,000円。年収にして120万円ほどになります。

都市部では生活が難しいけれど、家賃相場も考えると十分生活していけます。残りの時間は自分の自由。いちご農家をやってみたい。自然のある環境で絵を描きたい。旅の途中でお金を稼ぎたい。のんびりしたい。

ためしたい人はいると思うねんな。

今東京におって、一月来てみたいという人も、車で通える人も。わたしら大歓迎なんです。お互い気分よくはたらける人に出会いたい。

梨の摘蕾（てきらい＝つぼみの間引き）作業にて。「実が２つ残っていたんですけど、どっち間引きましょう？」「美人さん残してね」

-果樹農家の経験がなくてもいけますか？

ずぶの素人でも全然大丈夫です。ずっと立ってる仕事やからね。体力的に無理やなとか、夏は暑くてしんどいとか、冬は寒くてしんどいとか（笑）、それはそれで。まずは「やってみよう」と思って来てくれはる気持ちがうれしいです。

–まずは来てみてほしい？

うん。

-最後の質問です。久美さんは今、楽しい？

うん。楽しい、楽しい。自分の体と五感使ってはたらいて、ご飯食べて、缶ビール飲んで、お風呂入って、寝る（笑）。「それだけ？」って思うでしょ（笑）。シンプルでいて、気持ちいいんですよ。12月に出荷を終えたら、また一息ついて。

興味を持ったら、気軽に連絡くださいね。

どんな人が面白がってくれるのか、わたしらも楽しみなんです。 

<果樹農家募集/平井農園/奈良県西吉野町>

＜平井農園さんと繋いでくれた人＞

早稲田緑さん（奈良県川上村）