下北山村トライアルステイ日記-ステイを終えて。東京から-
東京に暮らす村山さん(30代・女性)が「下北山村トライアルステイ」に参加しています。日記形式で日々をお伝えしていきます。
トライアルステイを終えた村山さんから、メールが届いたのは2017年10月13日のこと。原文のままで、掲載をします。
(文:むらやまさん 編集アシスタント:大越元)
<トライアルステイでの仕事>
今回のトライアルステイでは8時30分~17時の時間で「きなりの湯」の掃除と池の平ゴルフ場の喫茶業務に入らせていただきました。
きなりの湯でも池の平ゴルフでも皆様、笑顔で受け入れてくださいました。仕事の合間の会話から下北山村の生活の様子が聞けよかったです。
帰る頃にはすっかり温泉好きになりました。
<下北山村での小さな発見>
・風と川
周囲を山々に囲まれているので、特に朝は清涼な空気に包まれています。窓を開けていると涼しい風がふわっと通り抜けていくのも心和むことでした。
村の中の川の水も澄み、流れの緩やかな場所には小魚が泳いでいました。
・とちの実
下北山スポーツ公園の桜並木の中や川沿いにも数本植わっています。鹿も食べにやって来るそうなので、見つけた時は宝探しのように嬉しくなります。他にも散策をしていると秋の訪れを感じさせてくれる草花に出会います。
下北山村の当たり前が私には新鮮に感じられました。
<休日の過ごしかた-不動七重滝と小仲坊->
日本の滝100選にも選ばれている前鬼・不動七重滝。
車で山を登り、滝を間近で見られるスポットまで遊歩道を進みます。滝を流れる水は澄んで青く見え「前鬼ブルー」と呼ばれるそうです。滝の飛沫を含んだ涼しい風が流れてきて心地よい場所でした。
さらに車で進むと前鬼伝説のある、小仲坊という宿坊があります。ここから更に道を歩いてゆくと栃の巨木郡があります。鮮やかな苔が豊かな水を感じさせてくれます。
午後からはサポートきなりの畑にお邪魔をしてタカキビと落花生の収穫作業をお手伝いしました。
春まなの種蒔きの準備も始まっていました。※タカキビについてはサポートきなりのフェイスブックに詳しく掲載されています。
<トライアルステイを終えて>
「仕事と生活の場を移すだけ」という感覚で応募したトライアルステイでしたが、想像以上に沢山の人との出会いがありました。
下北山村にずっと住んでいる方、帰ってきた方、地域おこし協力隊として活動されている方。移住体験は皆さんの人生との出会いでもあると感じました。
私の小さな視点と3週間の短い期間では、下北山村の生活のほんの一部しか捉えられなかったでしょう。きっと行く人それぞれに違った人や景色との出会いがあると思います。
すぐに答えは出せなくても、実際に行ってみることは自分の中の漠然としたイメージに形を与え、話を聞くこと、知ることによって次への選択も広がっていくと思います。
私が訪れたのは秋の下北山村。
春は満開の桜。サッカーの合宿で賑やかな夏と、まだ見ぬ下北山村の魅力は沢山ありそうです。
何より仕事の日も休日も下北山村の皆様に助けていただきました。気軽にお声をかけて下さるので、お話しをして3週間を楽しく過ごすことが出来ました。本当に有難うございました。
(2017/10/14 むらやま)
2017年の下北山村トライアルステイは終了しました。来年度の実施は未定です。興味がある方は下記からメールを。募集開始時に案内をさしあげます。