「100年続く伝統食をリブランディング-地元三重で産業振興を支援したい-」中川美佳子さん/尾鷲市梶賀町
職場:梶賀町 担当:梶賀のあぶり事業の確立
任期:2016/3〜
中川美佳子(なかがわ みかこ)さんは、三重県の県庁所在地である津市生まれ。前職は、東京でのクレジットカード会社。地元の産業振興に取り組みたいと考えていました。
中川美佳子さんに話を聞きました。
<100年続く郷土食“梶賀のあぶり”のリブランディング>
梶賀町では浅田とわたしが、地域おこし協力隊として着任しています。
デザイナーの浅田が、パッケージからリブランディング。
わたしは、おもに販路開拓に取り組んでいます。営業資料を作成し、県内サービスエリア、東京日本橋にある三重県のアンテナショップ・三重テラスなど… 県内外へと販路を着実に拡げてきました。
あぶりは、ちょっといい価格のお土産です。だからこそ、手にとった人へ商品説明をしていただけるお店に出会いたい。取引がはじまったあとこそが大事で、お店さんへの訪問や日々のコミュニケーションが欠かせません。お店さんとの信頼関係を構築することで、お店を介してお客様とも信頼関係が構築できると考えています。
<どうして協力隊だったのか>
わたしの場合は、たまたま協力隊、たまたま梶賀町でした。
三重に戻って産業振興の支援の仕事がしたいと思っていたときに、“梶賀のあぶり”のプロジェクトを聞いて。6次化を学ぶ上で、地場産品の売り出しに直接関われることが面白いと思いました。
着任して、最初の半年間は地域を知り、コミュニティに入っていくことに費やしました。半年で基盤を固めたら、それからが速い。3年間という地域おこし協力隊の任期は、あっという間に終わってしまう気がしています。
<文化を産業として受け継ぐ>
“梶賀のあぶり”は梶賀町の各家庭で、ふつうに食べられてきたものです。
それを産業化しつつあります。これまでは2人のあぶり手さんが、つくってきました。あぶり手のお一人は、注文が来ると午前3時からでも火をおこす方。技術と情熱の両方を持ち合わせています。一方で、今の生産体制は、個人がリスクをせおっているともいえる。
どうしたら、あらたなあぶり手が現れるだろう?
今は、少しずつ変わりつつあるところです。今はつくり手さんと話し合い、試験的に魚種も増やしてきました。
梶賀町の皆さんと一緒に仕事をすることで、ぐんと距離が縮まるのを感じます。同時に、時間のかかる部分も見えてくる。そこは、梶賀町の皆さんや協力隊の同僚・浅田君と一緒に知恵を出し合って取り組んでいます。
梶賀町は、ダイビングや釣りなど、海と親しめる町です。しっかり仕事に取り組み、時に海に触れて気分転換を図る、そんな充実した毎日です。
<尾鷲市では、地域おこし協力隊を募集しています>
12/2,3には、彼らを訪ねるツアーが行われました。こちらのレポートも公開します。参加できなかった方も、ぜひ。